ブラジル、リオデジャネイロにあるリンダワークスのマニュファクトリー。
今回は約一週間ほど滞在し、現場の様子を見学したり新商品の製作などを行ってきました。
朝9時始業。工場で働くほとんどの人達は徒歩圏内に住んでいます。始業前にみんなでコーヒーを飲みながらおしゃべりをするのが日課。
ちなみにブラジルのコーヒーはエスプレッソで、ミルクは入れず、カフェラテやカプチーノなどもありません。代わりにたっぷりのシュガーを投入!
リンダワークスのお針子さんたち。ウェア作りの仕事に長く携わっているベテランばかりです。
工場には、息子さん夫婦の間に誕生したアナちゃんの姿が。新しいリンダファミリーがまた一人増えてにぎやかになりました。
パパとママは工場で働いているため、一緒に連れて来て、働きながらみんなでお世話をしています。
パパの隣にベビーカーをセットして、パパの応援(?)に一生懸命!
ランチタイムはみんなお弁当を持って来たり、一度家に帰って家族とお昼ご飯を食べます。
工場の近くにはローカルの小さなレストランあるので、私は滞在中そこでブラジルスタイルのランチを食べていました。
ブラジルのレストランはビュッフェ形式で、好きなものを選んでお皿に盛ることができます。
主食はお米と豆、料理の味付けはシンプルでお肉だけでなくお魚も食べます。私の大好物のチーズとサラダの種類が多いので、私はブラジル料理が大好きです!
リンダワークスのマニュファクトリーがある地域の条例には「ブラジル代表のサッカーの試合がある時間に労働してはいけない」という、ブラジルらしい決まりがあります。
今回のワールドカップ、ブラジル代表の試合は午前9時や午後1時からだったので、その時間帯はみんな仕事をせず家で家族と応援したそうです!
午後3時になると「おやつの時間」です。
工場が用意するコーヒーやパン、スイーツなどを食べて、体を休めます。
休んだ後には、終業までラストスパート!
特にノルマはありませんが、みんな黙々と商品作りに取り組んでいました。
工場にはいつも音楽がかかっています。ロマンチックなカントリーソングがかかると、突然みんなで大合唱になる事も!ブラジルのみんなはとても陽気です。
午後6時に終業。残業はほとんど無いのでみんな時間通りに家に帰ります。
工場を運営している二人、ご主人のカルロスと奥さんのオリンダ。
二人の出会いは以前働いていた縫製工場。旦那さんが奥さんに猛アタックして結婚したそうです。その後二人で独立し、縫製工場をはじめました。
結婚して37年。仲良しの秘訣は「家でも、仕事場でも、仕事の後でも、ずっと一緒にいること」だそうです!
ご主人が主に生地の裁断やパターンを担当、奥さんが現場監督としてお針子さんたちと実際の縫製作業を行なっています。
パートナーのルル。通訳の他、工場の生産スケジュールなどを管理してくれています。
リンダワークスのお針子さんたち。地元に住むの女性達です。
リンダワークスで採用しているファブリックはナイロン素材で大変柔らかいのが特徴。その分縫製が非常に難しいのですが、お針子さんたちはこのタイプの生地を長年扱っているベテランばかりです。
ウェア作りが大好きでこの仕事に誇りを持っていると話してくれました。
DHLのマニュエル。日本まで商品を安全に届けるお手伝いをしてくれています。
約72時間、届いた生地を広げてしっかりと休ませたら、生地をカットしていきます。
生地をカットするのは工場長のカルロスと息子さんの役目。カルロスは19歳の時からこの仕事をしている大ベテランです。
生地をカットしたら、パーツごとに縫い合わせていく作業へ。ここでお針子さんたちの登場です。
ひとつひとつ、丁寧に縫い合わせて行きます。
パーツごとに誰が作業をするか決まっています。同じ作業を行うことで技術の向上に繋がり、品質が安定します。
お針子の一人、リリアさんのノート。
「絵も字も汚いから中身は載せないでね(笑)」と言われたのでぼかしていますが、どの商品にどのような作業が必要か、細かくメモされています。
リリアさんは20年以上この仕事をしているのですが、今でもこういったメモを作業ごとに確認して、間違いのないようにしているそうです。
どんな色の糸で縫っていくのかを決めているところです。たくさんの種類の色糸があり、中には日本では見ない色もあります。
最後はクオリティチェック。日本へ送る前に、不具合がないかどうか一着ずつ丁寧に確認します。
リンダワークスでは大量生産をあえて行わず、お針子さんたちの手しごとを大切にしています。
ほとんどを手作業で行なっているため一着を作るのに大量生産を行う工場の何倍もの時間がかかりますが、ひとつひとつの工程に人の手が関わることでクオリティを高く保つことができます。
また、人の手で作業する事で細かく確認しながら製作を進める為、素材を無駄なく使うことができます。
今回の滞在時には、リンダワークスで7月にリリース予定の新作と、東京ヨガウェア2.0さんでリリース予定の「限定アイテム」たちの製作の真っ最中でした!
東京ヨガウェア2.0の店長さんには一緒にブラジルまで同行していただき、マニュファクトリーの様子を見ていただきました。遠くまで本当にありがとうございます。
この「限定アイテム」たちはリリースの詳細が決まり次第東京ヨガウェア2.0の公式サイトにてご案内があるそうです。お見逃しなく!
今回の滞在中は新商品の企画、サンプル作りも行いました。
新しいテクノロジーの生地や、ペットボトルをリユースしたファブリック、ブラジル産オーガニックコットンなど新しい生地を見ることもできました。
これから続々と新しいアイテムをリリース予定ですので、楽しみにしていてくださいね。
日本人とブラジル人、海を越えた地球の反対側で暮らす私たちには行動にも性格にも大きな違いがあります。
プライベートを重んじる日本人と、どこまでもオープンなブラジル人。
話す言葉、沈黙の意味、仕事の進め方、話し合い方、許容範囲、全てが違うのでこれまで何度も問題に直面しましたが、その度にみんなで話し合い乗り越えてきました。
最近ではお互いの違いを受け入れて理解出来るようになり、絆が強くなったと実感しています。
今回の滞在ではたくさんのことを話合い共有したことで、その絆がさらに深まりました。
リンダワークスの商品には生産者全員の想い、日本で働くスタッフみんなの想いが詰まっています。
何万個も同じ製品を作って利益を追い求めるより、誰がどんな想いで作っているかを感じられる商品。
手しごとの温もりが感じられる商品。
ひとつのお買い物が、地球の裏側の家族の1日を支えている。
作り手の想いを感じて笑顔になる。
そんなお買い物体験を日本のお客様にしていただけたら嬉しいです。
made with lots of love in Brazil.
ブラジルより愛を込めて!