2019年3月30日
2022年5月末日:この度LindaWorksはWWFジャパンとのライセンス契約を終了するはこびとなりました。たくさんのお客様のご理解・ご支援誠にありがとうございました。LindaWorksでは引き続き生物の多様性を守るための活動や環境負荷の最小化された社会を実現するための行動を目指して参ります。
WWFジャパンへの個人でのご支援についてはこちらをご覧ください。
わたしたちが作り出すひとつひとつの商品で、作り手を、お客様を笑顔にしたい。
誰かが、何かが傷つくものづくりはしたくない。
モノに溢れた現代だからこそ、「たくさん作ってたくさん売る」のではなく、もっと大切な事をお客様と共有していきたい。
その思いを根底にリンダワークスでは日頃から環境や社会に配慮したものづくり・活動を心がけています。
製品に採用している生地はブラジルで開発された生分解性のあるナイロン繊維(AMNI SOUL ECO®)で、廃棄した場合に、時間とともに二酸化炭素と水となって自然界へ循環する素材です。
生産の過程においては有害な化学物質を排除し、使用する水を工場内で循環させ再利用したり、温室効果ガスを抑える取り組みなどを実施しています。
ショッピングバックまたは資材等にFSC認証紙や環境に負担の少ないものを採用するなど、地球環境と生物多様性の保全を目指した活動に取り組んでいます。
この度リンダワークスの商品が国際環境NGOであるWWFジャパンのライセンスプロダクトとなりました。
それにより商品の売上の一部がWWFジャパンによる活動への支援につながり様々な自然保護活動に役立ちます。
WWFは「人類が自然と調和して生きられる未来」のために、「地球温暖化を防ぐ」「持続可能な社会を創る」「野生生物を守る」「森や海を守る」をテーマとし、生物の多様性を守るための活動や環境負荷の最小化された社会を実現するために、世界約100か国以上で活動している環境保全団体で、日本では1971年に世界で16番目のWWFとして設立されました。
WWFジャパン(公益財団法人世界自然保護基金ジャパン)公式HP
WWFジャパンのライセンスを取得したリンダワークスの製品については、その素材に関して、WWFジャパンが環境面で配慮されたものであることを確認しています。
そこからの寄付によって、お客様は製品の使用を通じてWWFジャパンによる様々な環境保全活動を支援する事ができます。
リンダワークス製品には、順次WWFのパンダロゴがついたタグをつけてまいります。
人と自然が調和した持続可能な社会の実現のために、私たちにできること。
リンダワークスではWWFジャパンの活動支援をはじめ、お客様もスタッフも地球も笑顔になれる商品作り、ブランド運営を続けていきます。
この活動に関するお問合せはこちらまでお願いいたします。
現在の人類による消費の負荷の大きさを計算すると、地球1個が持つ資源量に対して、1.7個分もの資源を利用し、廃棄していることがわかっています。
とてもショッキングな数字ですね。
つまり0.7個分使いすぎているという事です。
これは地球が本来もっている生産力を超え、未来に使われるはずの資源を食いつぶす形で人類が消費を拡大し続けている、ということに他なりません。
発展途上国では、先進国での需要の高まりなどが原因で無秩序な森林の伐採や過剰漁獲が起き、一部で法律を十分に順守しない形での経済活動が認められます。
これは持続可能な自然資源の利用とは程遠く、元々の環境を破壊し再生不可能な状況へと追いやっています。
具体的には、違法な木材や魚を企業が買い、それを消費者が消費する事でさらなる需要が生まれ、違法な生産活動を増長させるという負のスパイラルを起こしています。
美しいブラジルのビーチ。自然は私たちに無限の感動と癒しを与えてくれます。
日本の中で言うと自動販売機、コンビニエンスストアなど私たちの便利になりすぎた生活の中に溢れるプラスチック製品が大きな問題となっています。
プラスチックによる過剰包装により、日本では使い捨てプラスチックの大量廃棄が起きています。
日本では排出されるプラスチックゴミの80%あまりがリサイクルされていると言われますが、世界的な基準で見るとリサイクルできているのはせいぜい20%あまり(マテリアルリサイクル、ケミカルリサイクルの合計)という研究結果もあります。
日本のプラスチック廃棄物の発生量は年間899万トン*1に上り、日本ではこのおよそ半分を焼却処理*2しています。
プラスチックゴミの焼却分の多くは、日本では「サーマルリサイクル」と呼ばれ、これを「リサイクル」と称していますが、実際は石油製品を燃やして熱として利用しているため、欧米では「リサイクル」とは認められないものになっています。
地球の歴史で、非常に長い時間をかけて地中で生成した化石燃料をわずかな期間で燃やして、二酸化炭素を大量に排出する、このやり方は持続的でないやり方です。
またペットボトルなどの廃プラスチックの多くを、これまでは『資源』として中国に輸出してきましたが、2018年から中国はプラスチックゴミの輸入を禁止したため、ほかのアジア諸国に輸出したり、あるいは行き場を失い、ごみとして国内に滞留している現実があります。
輸出している資源ごみの中には汚れがついたままのものもあるため、海外での環境汚染につながりかねない問題ともなっています。
*1:(一社)プラスチック循環利用協会によると2016年は899万トン
*2:2016年は440万トンで半分弱(固形燃料にする分を加えると66%)
*参照文献:「プラスチックリサイクルの基礎知識2018」((一社)プラスチック循環利用協会)
[写真左] © Morgan Hillsman / WWF-Greater Mekong
[写真右] © R.Isotti, A.Cambone / Homo Ambiens / WWF
WWFでは生産者や加工・流通業者などに働きかけるなどして、持続可能な形での生産活動を支援しています。
ただ、木を切らないようにするとか、魚を食べないようにするというのは現実的ではありません。
自然の恵みを上手に利用し、人が利用する量や速さを適切に管理し、資源を使い切らないように考えた利用方法の実践を働きかけています。
また企業による持続可能な林産物・水産物の調達方針や、温室効果ガスの削減を進める活動を行なっています。
近年のWWFジャパンによる環境保全活動についてはこちらをご覧下さい。
WWF ニュース・活動報告
私たち消費者は普段の生活の中で環境や社会に配慮された製品を選ぶ、という事が重要です。
例えば紙製品には環境や社会、経済に配慮して生産された木材を使用していることが認証されたエコラベル「FSCマーク」がついたものがあります。
また水産物(シーフード)には海の環境のことを考え、社会的にも適切に配慮して生産された養殖水産物であることを認証されたエコラベル「ASCマーク」があります。
天然の漁業による水産物には「MSCマーク」があります。
これらのエコラベルが付いている商品を選ぶことで、環境に配慮した製品を選ぶことになり、環境保全活動を間接的に応援することが出来るのです。
また地産地消の野菜などを選ぶことは、車両による食材の移動などで生じる排気ガスや二酸化炭素の排出が少なくてすむことになり、環境負荷が少ない製品となります。
紙やペットボトルを大量に使って捨て、物質的に豊かな生活を営むという今の生活を見直し、環境汚染・環境負荷の少ない製品を選ぶ事が、私たち人と自然が調和した持続可能な社会の実現のために、私たちにできることの第一歩になります。
❋ リリース文作成にあたりご協力いただきました公益財団法人世界自然保護基金ジャパン様に心より御礼申し上げます。