2019年の仕事始めに合わせてブラジルのマニュファクトリーに行ってきました。
日本と赤道を挟んだブラジルは夏。
幸いマニュファクトリーは山の上の町にあり、日本のように蒸す事はなく気温は25度前後。朝晩は涼しく感じるくらいです。
ただエアコンが無い建物がまだまだ多いこの町。マニュファクトリーにももちろんエアコンは無いので、昼間仕事をしていると汗だくに。そんな真夏のブラジルで2019年最初のお仕事の日。
7か月ぶりに会うブラジルのみんなは相変わらず陽気に、でも真剣に仕事に励んでいました。
鼻唄歌いながら、ミシンをさくさく動かすお針子さんたち。
私の滞在中は2月の新作を製作中でした。
とっても働き者の工場長夫婦。
朝はお針子さんよりも早く出勤して、夜も最後まで残って作業をしています。
この2人ほどよく働くブラジル人を見た事がないかも!?
滞在中にはカルロスの誕生日祝いを。
自分の誕生日にもかかわらず先にみんなにケーキを配り、自分の分は一番最後に切り分けるカルロス。我慢強い職人気質、優しくて働き者のカルロスはみんなのお父さんのような存在です。
工場長夫婦の孫娘のドゥーダ、アナクララとは毎日工事で一緒に過ごしました。
滞在中私にポルトガル語を教えてくれたドゥーダ。日本で復習頑張るね。
まだ一歳半のアナはおしゃべりが上手で一日中元気に遊んでいます。赤ちゃん特有の、清らかで生命力の強いエネルギーが工場に溢れていてとても心地よかったです。
今回の滞在中は新作商品作りをメインに取り組みました。
型紙を起こして、サンプルを縫い上げて、試着をして、の繰り返し。
私はカルロスに作りたいもののイメージを言葉で説明します。始めたばかりの頃はお互いのイメージが合わず、全く違うものが出来上がってしまう事もしばしば。
ですが今では最初のサンプルでだいたいのイメージに近い物を仕上げることができるようになりました。
そこから微調整を進めていく過程では数センチ単位で直しを入れていくのですが、嫌な顔をせず何度も何度も付き合ってくれるカルロスとオリンダ、ルル。
いつもありがとう!
別の日にはファブリックの新作発表会へ。2019年春夏のトレンドや今期のプリントのインスピレーションについて話を聞きました。
特にいつもレギンスに採用しているファブリックに関しては、UV+50より上のUV+80の認証を受けたり、OEKO-TEXという認識を受けたりというアップデートがありました。
私たちの活動の軸になっている、環境と人に優しい商品の生産活動をより一層高めるものになりました。
週の半ばには工場長夫婦とDHLのマニュエル、ルルと5人でディナーへ。
ブラジルに行くといつも思うのが、みんな本当によく喋るなあ、という事。
日本人は効率を重んじる国民で、いかに簡潔に分かりやすく話すか、ということを大事にします。礼儀を重んじ、相手を気遣って余計なことは言いません。
ブラジル人は全く正反対というのが私の印象です。
何か質問をするといろんな方向に話を膨らませて、話はとてもドラマチックになっていきます。最終的には最初に何を質問したのか、こちら側が忘れてしまうくらい。
はじめは戸惑いましたが、今ではその遠回りがとても好きになりました。人生を楽しんでいる感じがするからでしょうか。どんな話題でも、みんな自分の経験や考えを交えながら、熱く楽しく続くおしゃべり。
そんな国民性からなのか、レストランに行ってもお店に入ってもタクシーに乗っても、とにかくずっとおしゃべり。その時初めて会ったはずなのでまるで友達みたい。
ある日突然のスコールで30分くらい路上で雨宿りをすることになったのですが、隣で雨宿りをしていた人たちと仲良くなり、雨宿り中ずっとおしゃべり。雨が小降りになったら一緒にみんなで帰り、帰り道でもさらにおしゃべり。
普段だったら早く帰りたくて待っていることに苛立ってしまうはずなのに、この日はその雨宿りの時間がとても楽しく時間はあっという間に過ぎました。
私たちが無駄と考えて日常生活で意識すらすることなく省いてしまっている言葉や行動は、人間同士の関わりという点で実はとても大事なのではないのかなと考えさせられます。
次の滞在は今年の7月の予定。
品質を保ちながら少しずつ生産できる量を増やし、1人でも多くのお客様にリンダワークスを楽しんでいただけるように。
少しずつアップデートを重ねていきたいと思います。made with lots of love in Brazil.
ブラジルより愛を込めて!